睡眠について語る神戸大人間発達環境学研究科の古谷真樹准教授=神戸市灘区鶴甲3、神戸大

睡眠について語る神戸大人間発達環境学研究科の古谷真樹准教授=神戸市灘区鶴甲3、神戸大

 なかなか寝付けないなど、睡眠についての悩みを抱えている人は少なくないだろう。どうすれば「質の良い睡眠」を取り、快適な日常を送ることができるのか。睡眠不足は病気や認知症につながりやすいのだろうか。長年、睡眠について研究している神戸大大学院人間発達環境学研究科の古谷真樹准教授に聞いた。(斉藤正志)

 ■睡眠不足は高血圧や心疾患に

 睡眠不足になると、病気になりやすいのだろうか。

 古谷准教授は「睡眠は臓器や血管なども含め、体をメンテナンスする効果があるが、睡眠不足になると、ずっと働きっぱなしの状態になってしまう。高血圧や心疾患、糖尿病などの生活習慣病につながりやすくなる」と説明する。

 さらに認知症にもつながるという。