三田市議会の定例会が24日開会し、7月の市長選で初当選した田村克也市長(57)が就任後初の所信表明に臨んだ。公約していた三田市民病院と済生会兵庫県病院(神戸市北区)の再編統合の白紙撤回について、「白紙撤回を表明した上で市民の声を聞き、市民の命を最優先に考えて適切に判断したい」と述べるにとどまった。(橋本 薫)
田村市長は8日の就任後、両病院と神戸大学医学部付属病院を訪れ、白紙撤回を表明したという。ただ、一度結んだ再編統合の基本協定を「一方的には破棄できない」とした上、市民病院の厳しい現状を認識したと説明。救急医は定年後の医師1人しか在籍しておらず、若手医師の確保も難しいとして「このままでは急性期医療を守り続けることは極めて困難だと確認した」と語った。

























