「三田市民病院をまもる会」の東浦徳次代表
「三田市民病院をまもる会」の東浦徳次代表

 三田市民病院の再編統合に反対する市民にとって、田村克也市長が公約に掲げた白紙撤回への期待は大きい。再編統合の是非を問う住民投票の実施を求める署名活動などを実施してきた市民団体「三田市民病院をまもる会」の東浦徳次代表は、就任後の田村市長の曖昧な答弁に不信感を抱きつつ、公約の実行を訴える。

■市民との公約簡単に破れない

 東浦代表 私たちが支援した(元共産党市議)長谷川美樹氏が落選したので万々歳の結果ではないが、首の皮一枚つながったという思いだった。長谷川氏と田村氏の得票を合計すると有効投票数の56%に上った。市民病院を残してほしいという声が多かったことが一番のポイントだ。

 だが、田村氏は市民本位でやると言っていたはずなのに方針が揺らいでいる。信念がない。あらゆる角度から市民が支えていかないと。今後の運動によっては、今の病院を残せる可能性はあると思う。

 -田村氏は白紙撤回について「辞書の定義と公約では私の理解が違う」などと議会で発言している。