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黒猫「赤穂義士物語」を発行したマエカワマサミさん(左)と三好一行住職=赤穂市加里屋
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黒猫「赤穂義士物語」を発行したマエカワマサミさん(左)と三好一行住職=赤穂市加里屋

 赤穂四十七士に見立てた黒猫キャラクターの作者マエカワマサミさんが、品切れとなっていた絵本「ザ47ブラックキャッツ“サムライクラッシュ!”赤穂義士物語」を11年ぶりに発行した。コロナ禍で赤穂義士祭(兵庫県赤穂市)のパレードが中止となる中、「『忠臣蔵』を知らない若い世代も義士に関心を持つきっかけに」と望む。

 マエカワさんは、元禄の時代に起きた討ち入りが「将軍徳川綱吉が犬を過度に大事に扱ったことへの抗議でもあった」とのいわれや、黒装束で本懐を遂げた義士にちなみ、独自のキャラクターを考案した。黒猫のカレンダーなども出している。

 初版が出たのは2006年で、絵本は色鮮やかな絵と簡潔な説明文が特長。浅野内匠頭とあぐり姫の結婚から、内匠頭のあだ討ちを果たした義士が江戸・泉岳寺へ引き揚げるまでを18場面で表現した。

 文章は忠臣蔵に詳しい高光寺(同市加里屋)の三好一行住職が執筆した。史実に基づきながら分かりやすく工夫し、漢字には振り仮名も。英訳も付け、外国人のお土産としても好評だった。09年にはフランス語訳も付けて第2刷を発行し、在庫がなくなった後も「いつできるの?」と出版を望む声があった。

 「1冊で忠臣蔵の話がよく分かる。黒猫たちが繰り広げる義士の世界を楽しんで」とマエカワさん。B5変型判39ページ。1300円。4千部発行。赤穂市立歴史博物館や赤穂観光協会など市内6カ所で取り扱っている。インターネット販売も計画中。(坂本 勝)

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