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細かい部分までリアルに再現した人形が並ぶ会場=姫路市四郷町見野
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細かい部分までリアルに再現した人形が並ぶ会場=姫路市四郷町見野

 ままごと遊びや縁側での語らいなど、昭和の風景を切り取ったシリーズを発表する人形作家わたべみちこ(本名・渡部美智子)さん(70)=兵庫県たつの市=が、同県姫路市四郷町の見野の郷交流館で個展を開いている。これまでに制作した全25作品を並べ、「古き良き時代を思い出すきっかけになればうれしい」と話す。

 わたべさんは高知・四万十川近くの山里で育った。約40年前から独学で人形作りを始め、2011年ごろから昭和シリーズを発表している。大病を経て「皆の記憶があるうちに」と、自分が子どもだった昭和30年代の情景を思い出しながら造形している。

 「花嫁の門出」は、華やかな衣装に身を包んで実家から出発する女性を、近所の子どもたちが憧れのまなざしで見つめる一瞬を表現した。本物の花嫁衣装を人形用に縫い直して着せた。

 21年の兵庫県展で知事賞を受けた「毎日が日曜日」は、亡き父と夫が新型コロナ禍に健在だったら-と想像して作った。2人が少し距離を空けて座る縁側で、猫がのんきに伸びをする様子がユーモラスだ。

 7月2日まで。入場無料。午前9時~午後5時。期間中は無休。見野の郷交流館TEL079・252・6659

(上杉順子)

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