兵庫県西播磨の各市町は4日、仕事始めを迎えた。行政や商工関係者が集まる新年交礼会の参加者を減らしたり中止にしたりするなど、新型コロナウイルス対策に神経を配りながら、2021年のスタートを切った。
相生市や宍粟市では、新年交礼会や新年祝賀会が中止された。相生市役所はこれまで職員約200人が参加してきた仕事始め式を、課長級以上の幹部約40人に限定した。若手職員たちはパソコンに表示された谷口芳紀市長の訓示を読み、新年の仕事に取りかかった。
宍粟市役所でも次長級以上の幹部約40人で仕事始め式を開催。福元晶三市長は「人口減少など課題山積で一足飛びに解決とはいかないが、牛のように着実に進みたい」とあいさつした。
赤穂市の新年交礼会も出席者を例年の半数の約100人に絞り、飲食を控えた。牟礼正稔市長は「コロナ感染拡大で社会情勢が大きく変化する中でも、誰一人取り残さない社会を実現する」と決意を示した。
たつの市では新年賀会の乾杯が取りやめに。山本実市長は「箱根駅伝でたつの出身の選手が区間賞を取った。勇気をもらった」と切り出し「コロナ対策に全力を尽くす」と意気込んだ。(伊藤大介、古根川淳也、坂本 勝、直江 純)