シカの食害に遭いやすいスギやヒノキに代えてウリハダカエデへの植栽替えを研究している兵庫県神河町が、カエデから採取した樹液をメープルシロップに加工し、ふるさと納税の新たな返礼品としてPRしている。町は山林保護を図りつつ将来の特産品化にもつなげようと、さらに取り組みを推進する考えだ。
森林の豊かな神河町は林業が盛んだが、スギやヒノキを伐採した後に植える若木がシカの食害に遭いやすく、防護柵などの設置やシカの駆除で大きなコストがかかっている。
町と県は林業従事者の負担を減らそうと、スギなどの代わりにシカが好まないカエデへの植え替えを研究。2017年の夏、県職員が「カエデは大きくなるとシロップが採れる」と何げなく話したことから、町職員の前川穂積さん(54)と、町内でアンテナショップを営み、製菓衛生師の資格も持つ藤原美穂さん(48)がシロップ作りに取り組み始めた。
樹液は峰山高原のウリハダカエデの幹に深さ3センチほどの穴を掘り、1月下旬から4月上旬にかけて毎週10~15リットルを採取。前川さんと藤原さんは煮詰める方法や保存法、糖度の調整などで試行錯誤を重ね、昨年の春、初めて瓶詰めにこぎ着けた。一般的なシロップよりあっさりしており、粘度が低い。前川さんは「何も添加せず、樹液だけで作ったシロップは国内唯一ではないか」という。
商品化にめどが付いた昨年は新型コロナウイルス禍と重なったため、神河町を訪れなくても入手できるよう、ふるさと納税の返礼品に追加。2万円を納税すると、カステラやユズのマドレーヌのセットとともに45グラムのシロップ1瓶が付いてくる。セットの商品名は「春を待つ森のしずく」。上質の樹液を採取できるのが2、3月の寒い時期という点にちなみ、藤原さんがと名付けた。
前川さんは「樹液が採取できるのは樹齢50年以上の木。今は本数が少ないので量産できない」といい「カエデを育てて山林を保護しつつ、樹液の採取を地元の人たちにしてもらえれば、何十年か先には特産品にできるかも」と夢を膨らませている。
「春を待つ森のしずく」は主なふるさと納税サイトで扱っている。神河町地域振興課TEL0790・34・0960
(吉本晃司)

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