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“黄金のサル”が5月末から行方不明に モンキーパークのアイドル

2021/07/31 05:30

 野生のニホンザルが集まる「船越山るり寺モンキーパーク」(兵庫県佐用町船越)で、アイドル的存在だった“黄金のサル”が姿を見せなくなっている。2002年6月に生まれた雌の「ひかり」だ。名前の通り、光が透き通るような黄色い体毛で人気を集めていたが、今年5月末以降、行方が確認されていない。群れを離れているだけの可能性もあり、同パークは「元気に戻ってきてほしい」と願っている。(勝浦美香)

 ひかりは先天的に色素が欠乏する「アルビノ」の一種。毛色の珍しさから有名になり、名前を公募した際には町内外から3千件以上の応募があった。08年には初めて出産し、親子で寄り添う姿も来場客らを和ませた。

 船越山の山腹にある同パークは、周辺に暮らすサルを餌付けして1961年に開園した。代表の大江真史さん(60)によると、現在集まってくるのは約80匹。ボスの「ジャイアン」を中心とした一つの群れで、餌を求めて毎日朝から訪れる。中でもひかりは朝一番にやって来ることが多かった。最後に見掛けた5月28日も元気だったが、夕方に山へ戻ったきり一度も現れていない。

 「ひかりは『お嬢さん』タイプの性格。19歳にしては他のサルより体が小さく、力も強くなかった」と大江さん。過去には群れを離れたジャイアンが3年ほどで戻ってきた例もあるといい「いつか姿を見せてくれると信じ、気長に待ちたい」と話す。

 今年生まれたばかりの子ザルを含め、他の仲間は皆元気という。開園は午前9時~午後5時。不定休。中学生以上600円、小学生以下200円。餌は100円で購入できる。同パークTEL0790・77・0214

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