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咲き具合が例年より遅い梅林。向こう側には播磨灘が広がる=綾部山梅林
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咲き具合が例年より遅い梅林。向こう側には播磨灘が広がる=綾部山梅林
木によっては見頃となった花もある=綾部山梅林
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木によっては見頃となった花もある=綾部山梅林
園内限定の梅製品を販売する上田静代さん=綾部山梅林
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園内限定の梅製品を販売する上田静代さん=綾部山梅林

 兵庫県たつの市御津町黒崎の綾部山梅林が、3月半ばが近づくのに見頃を迎えられずにいる。例年なら播磨灘を背景に咲く紅白の花を、多くの観梅客がそぞろ歩きながらめでる時期。約半世紀にわたって管理を続ける地元住民たちは、なかなか咲かない「早春の花」を見上げ、今後の気温上昇に期待を込める。(大山伸一郎)

 古墳が点在する綾部山に梅の木が植栽されたのは1968(昭和43)年。当初、住民47人が参加して黒崎梅林組合を設立した。土作りからせん定、収穫、加工品の製造などに取り組んでいるが、現在の組合員は18人。人手は減ったが、毎年2、3月には観梅期間を設け、昨年はコロナ下にもかかわらず約3万人の来場客をもてなした。

 今年は1、2月の冷え込みが影響したせいか、全体の約7割を占める「玉英(ぎょくえい)」の咲きが特に遅く、早咲きの品種も例年より1週間ほど遅め。局所的に満開となった木もあるが、全体的な見頃は週明け以降になりそうだという。

 開園期間は21日までだが、園内に出店している食堂や売店などの営業延長はできず、3月末には消毒作業に入る必要もあり、期間の延長は難しいという。

 永野政幸組合長(72)は「週末に気温が上がりそうで期待しているが、雨の予報もある。花を散らさないように優しく降ってほしい。お天気の神様にお願いするしかない」と渋い表情。園内の売店で手作りの甘露梅やジャムなどを販売する上田静代さん(75)も「せっかく来てもらうのに、きれいな花と丹精したものでもてなしたいわねえ」と申し訳なさそうに話した。

 午前9時~午後5時。入園料大人500円、小中学生400円。同組合TEL079・322・3551

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