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卒業制作として、町内で撮影した「わらしべ長者」の動画もお披露目した=佐用日本語学校
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卒業制作として、町内で撮影した「わらしべ長者」の動画もお披露目した=佐用日本語学校
日本風の式典を開き、卒業証書を受け取る学生=佐用日本語学校
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日本風の式典を開き、卒業証書を受け取る学生=佐用日本語学校

 アジア出身の学生が通う「佐用日本語学校」(兵庫県佐用町久崎(くざき))で、開校から3度目となる卒業式があった。今年はベトナムとバングラデシュから来日した15人が卒業。日本風にこだわって開いた卒業式では、お世話になった講師や地元住民に感謝し、式後は卒業制作として町内で撮影した昔話「わらしべ長者」の動画も披露した。

 同校は、東京の人材派遣会社「ダニエル企画」が旧久崎小の校舎を利用して運営している。今年の卒業生は本来なら2020年の春と秋に入学する予定だったが、コロナ禍で12月まで入学できなかった。

 式では谷口勝昭校長が「初めての日本で隔離生活や自粛を経験し、大変だっただろう」とねぎらい、「学んだ日本語や知識を生かし、思う存分日本で活躍してほしい」と鼓舞した。

 ベトナム出身のディン・トゥアン・タインさん(24)は卒業生を代表し、「私たちの将来へのスタート地点はこの佐用町。思い出が詰まったこの町を忘れることはない」とあいさつ。岡山県の建築会社に就職するといい「日本語で仕事をするのは緊張するけど、昔からの夢だったので諦めずに頑張りたい」と語った。

 また、学生たちは卒業制作として動画制作にも挑戦。同町平福や幕山など、昔話のような雰囲気が残る地域をロケ地に選び、自前の衣装で「わらしべ長者」を撮影した。近日中にダニエル企画が動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿するという。(勝浦美香)

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