兵庫県福崎町は、ユニークな造形で人気がある「妖怪ベンチ」3基の新しい設置場所を募集している。町内の店舗の屋外で、休日でも観光客らが座れる場所が対象。これまでに18基が設けられていて、町は「あなたのお店に、看板娘ならぬ看板妖怪を招き入れませんか」と協力を呼び掛ける。(吉本晃司)
妖怪ベンチは、同町出身の民俗学者柳田国男が妖怪を研究していたことにちなみ、地域活性化の施策として2017年から制作、設置を始めた。福崎駅前や柳田の生家のある田原地区を中心に置き、昨年は八千種地区の店舗前に初めて「袖引小僧(そでひきこぞう)」が登場した。
今回、設置場所を募集しているベンチは、新たに制作している「洗濯狐(きつね)」と「喰(く)わず女房」、現在は辻川観光交流センターに置いている「雪女」の3基で、11月末ごろに設置する予定。町によると、これまでの制作費は1基あたり百数十万円という。
希望者は同町ホームページにある設置応募書に必要事項を記入し、町地域振興課に提出する。6月30日締め切り。応募多数の場合は抽選。同課TEL0790・22・0560