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医療費還付で郵便窓口に「ATM混雑して…」対応した局員が機転、女性を説得 詐欺被害防ぐ

2022/09/07 05:30

 兵庫県警たつの署は、還付金詐欺の被害を防いだとして、播磨新宮郵便局(たつの市新宮町新宮)の渋谷(しぶたに)佳奈さん(25)に署長感謝状を贈った。同署管内では特殊詐欺とみられる電話が後を絶たず、同署は「ATMで還付金が戻って来ることは絶対にない」と注意を呼びかけている。

 8月1日、70代の女性が「ATMが混雑していたので…」と同局の窓口を訪れた。市役所福祉課を名乗る男から電話があり、医療費約5万円の還付を受け取るように指示されたという。

 応対した渋谷さんは入社3年目。即座に詐欺と判断し、庄(しょう)克紀局長(58)に報告して女性を説得した。同署によると、電話の男は「局員はコロナ対策でATMの操作を手伝えない。局員に言わずに私に電話するように」と言葉巧みに指示していたという。

 渋谷さんは「普段から防犯情報を局内で共有していますが、今後も注意していきたい」と話していた。(直江 純)

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