診察の受け付けが終わる午後5時、駆け込むように高齢夫婦がやってきた。診察室からは程なく、夫妻と田畑雅彦(たばたまさひこ)医師(58)の笑い声が漏れ聞こえる。「不安やったら、明日また来てください」「先生、ありがとう」
家島本島(兵庫県姫路市家島町)の家島診療所。同所内に張られている診療担当医の表には「田畑」の名前のみ。計2回、通算27年間の赴任で島民の健康を支えてきた。
高校生まで豊岡市で過ごし、自治医科大学(栃木県)へ進学。歴史が好きで考古学者になる夢もあったが、体が弱かった祖父に勧められ医師を目指した。
同大学を卒業し、初期研修を終えて赴任したのが家島診療所だった。当時28歳。荒々しく聞こえた播州弁や、島の人たちの威勢に圧倒された。やっとなじみ始めたころ、離任。戻る予定はなかったが、離れてから思い出されたのは島民の人情深さばかりだった。
右も左も分からない若い医師を「先生」と慕い、島を離れる日は港まで見送りに来てくれた。「医師が足りなかったり、数年で変わったりする家島。困っているなら尽くしたい」。自ら再任を希望し、3年後に島に戻った。
島の医療機関は、家島診療所と真浦クリニックの2カ所。1日約50人を診察し、月に約40件の往診を担っている。患者の何げない会話に耳を傾けることで、来所の背景を理解する。
「これからも、島の人たちとうれしいこと悲しいことを分かち合いながら、一緒に年を取れたら」(安藤真子)

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