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運転者の体がガジロウに変身して見える=JR福崎駅前
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運転者の体がガジロウに変身して見える=JR福崎駅前
かっぱのガジロウをデザインした電動レンタカー=JR福崎駅前
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かっぱのガジロウをデザインした電動レンタカー=JR福崎駅前

 かっぱのガジロウなど、妖怪で町おこしに取り組む兵庫県福崎町が、ガジロウの姿を車体に描いた小型電気自動車「妖怪ガジpod(ポッド)」を導入し、電動レンタカー事業を始めた。運転席に人が座ると、側面からはガジロウが運転しているように見える。駅から離れた場所にある妖怪ベンチや名所巡りに利用してもらい、観光客の増加を図る。(吉本晃司)

 車はトヨタ自動車製で2人乗り。貸自転車や徒歩で行き来するには時間がかかる観光地を巡ってもらおうと、町が同社から借り受け、ガジロウの姿を印刷したフィルムを車体に貼った。ボンネットには両手を広げて池から飛び出る姿、両側のドアには運転席に座ってハンドルを握る体を描いた。窓からは運転者の顔が見えるのにシートベルトを締め、ペダルに足を乗せる体はガジロウの姿に変身して見える。

 フル充電で150キロ走行でき、最高速度は時速60キロ。播但連絡道路などは走れないが、町外に出ることもでき、宿泊などで日をまたいだ利用も可能。運営は神崎交通に委託する。

 福崎町は同町出身の民俗学者柳田国男が「妖怪談義」を著したことにちなみ、妖怪を生かした町づくりを展開。池からかっぱが飛び出す辻川山公園を中心に観光客数は2倍近くに増えたが、1人当たりの消費額や滞在時間、宿泊数は周辺自治体より少ないのが課題。レンタカーがあれば、七種(なぐさ)の滝(同町田口)など駅から遠い観光地にも行きやすくなると、観光庁の補助を受けて導入した。尾崎吉晴町長は「妖怪ベンチ巡りを楽しんで」と話した。利用は土・日・祝日の午前8時~午後6時。4時間3千円、10時間5千円、2日間8千円。神崎交通TEL0790・22・3322

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