山陽道の通行止めが解除され、自動車の通行量が落ち着いた国道2号の西行き車線(左)=15日午後、相生市若狭野町若狭野(撮影・辰巳直之)
山陽道の通行止めが解除され、自動車の通行量が落ち着いた国道2号の西行き車線(左)=15日午後、相生市若狭野町若狭野(撮影・辰巳直之)

 山陽自動車道尼子山トンネル(相生市-赤穂市、全長592メートル)内で起きた火災により、3カ月余り続いてきた播磨ジャンクション-赤穂インターチェンジ間の西行きの通行止めが15日に解除された。地元関係者らは「ようやく」と胸をなで下ろした。年末年始の繁忙期に間に合ったと喜ぶ事業者がいる一方、周辺の住民からは今後の対策を求める声も上がった。(小谷千穂、豊田 修)

 火災は9月5日未明に発生。走行中の大型トラックから出火し、乗用車など計23台を焼いた。通行止めは長期化し、国道2号や同250号をはじめ相生、赤穂両市内の一般道で渋滞が頻発した。

 特に国道2号は、交通量が通常の2~3倍に。時速20キロ未満の「ノロノロ運転」になる区間もあり、追突事故なども相次いだ。11月にあった大型車同士の人身事故では、国道2号も一時通行止めに。車が県道に流れるなど混乱も起きた。