能登高校3年だった橋本紗奈さん(右)から、被災後の思いを聞き取る関学大生たち=2024年8月、石川県能登町(撮影・長嶺麻子)
能登高校3年だった橋本紗奈さん(右)から、被災後の思いを聞き取る関学大生たち=2024年8月、石川県能登町(撮影・長嶺麻子)

 関西学院大(西宮市)の学生24人が、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震の被災地でフィールドワークを重ねた取り組みが、一冊の本になった。テーマはトラウマ(心的外傷)。肉親を亡くした人や火災現場で活動した消防士らが抱え続ける悲しみに耳を傾けた。学生は「災害を経験していない人にこそ読んでほしい」と呼びかける。(上田勇紀)