連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

知事選「あなたの?に答えます」

  • 印刷
「兵庫で働き続けたい気持ちから知事を志した」と話す金沢和夫氏=神戸市中央区
拡大
「兵庫で働き続けたい気持ちから知事を志した」と話す金沢和夫氏=神戸市中央区

 【質問】兵庫県知事選に立候補を表明している金沢和夫氏(64)は、この3月まで副知事を11年間務めたということですが、どんな仕事をしてきたのかよく分かりません。副知事時代の実績は何ですか。また、どうして兵庫で働くことになったのですか。

 副知事はトップである知事の「片割れ」と、金沢氏は表現します。つまり分身。知事に代わって外部との折衝や調整に臨みます。政策立案では、知事と担当部署の「中継ぎ役」と例えます。職員とともに事業や予算などを考え、知事が思い描く政策の具現化を下支えします。

 ある県議は「副知事の具体的な実績を求めるのは酷。井戸敏三知事が意思決定する体制なのだから」との見方を示します。確かに、井戸県政20年で金沢氏を含め6人が副知事を務めましたが、知事の陰に隠れて、一般県民にとってはなじみが薄い印象です。

 ちなみに、金沢氏の副知事在任中(2010年4月~21年3月)、神戸新聞に名前が登場したのは242回。同じ期間に井戸知事は4480回登場しており、差は歴然です。井戸知事の副知事時代(1996年4月~01年6月)の登場は155回でした。

 とはいえ、金沢氏に実績を聞きました。思い入れが強いのは、11年の東日本大震災で兵庫県が宮城県の東北道に開設した「ボランティア・インフォメーションセンター」でした。事前に被災地の社会福祉協議会を訪ね、必要性を説いたことで「話がすんなり通った」と振り返ります。

 総務省の人事異動で、ゆかりのない兵庫県に出向したのは1998年。4年間勤務し、副知事として再び兵庫に戻ったのは2010年でした。井戸敏三知事(75)から声掛けがあったといい、「よくなじんだ兵庫で働けるのがうれしかった」と快諾したそうです。

(金沢氏担当・金 旻革)

2021/6/22

天気(9月7日)

  • 34℃
  • 27℃
  • 20%

  • 36℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

  • 35℃
  • 25℃
  • 30%

お知らせ