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知事選「あなたの?に答えます」

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県庁方面に向かうJR元町駅西口の北側。改札と道路に6メートルの差があり、動線が課題となっている=神戸市中央区元町高架通
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県庁方面に向かうJR元町駅西口の北側。改札と道路に6メートルの差があり、動線が課題となっている=神戸市中央区元町高架通

 【質問】JR元町駅西口から兵庫県庁方面に向かう長い階段はエレベーターがなく、車いすやベビーカーでは通れません。階段の先の歩道も狭いので、通勤・通学ラッシュ時は大混雑します。さまざまな人が訪れる県庁の玄関口としては動線が悪すぎませんか?

 高架の1階部分にある同駅西口の改札は、地形上、北側にある道路との高低差が約6メートルあります。約250メートル離れた東口は道路との差はありませんが、ホームから改札に降りるエレベーターがあるのは西口のみ。車いすなどで県庁方面に向かう場合は、いったん西改札を出てから東口を経由しなければならず、かなりの遠回りになります。

 兵庫県議会でも指摘されてきましたが、県は東口を経由するルートを推奨するのみで、西口からのルート整備については「エレベーターなどを設置する場合は神戸市道内となるため、事業主体の市と協議する」と説明してきました。

 それが、県が県庁舎と周辺の整備計画に乗り出したことで、ようやく改善に向けて動きだしました。県は行政棟を集約する一方、一帯に高級ホテルや商業施設を誘致してにぎわいを創出しようとしています。

 再整備の基本構想では「駅西口から北側への通路のバリアフリー化を行う」と明記。計画の骨子案では、JR西日本の高架下空間の再整備事業と連携させ、商業施設などとともにエレベーターやエスカレーターを設置する案などが検討されています。県と市、JR西が協議しています。

 ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で基本計画の策定がずれ込み、事業全体のスケジュールも見直しを強いられています。各方面との連携も含め、新知事の手腕が問われることになりそうです。

(知事選取材班・石沢菜々子)

2021/7/6

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