プロ野球セ・リーグの阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝したことを受け、神戸新聞社は号外を発行し、歓喜の瞬間から一夜明けた15日午前、神戸市内で配布した。
同市中央区のJR神戸駅前では、通勤途中のサラリーマンらが次々と手に取った。表は「阪神リーグV」の見出しとともに、ナインに胴上げされる岡田彰布監督の写真を大きくレイアウト。裏は、勝てば優勝が決まる大一番で先発マウンドに立った才木浩人投手や、走攻守でチームを引っ張った近本光司外野手ら兵庫県出身のV戦士の写真がちりばめられた。
受け取った同市長田区の会社員の男性(64)は「ホームである甲子園で優勝を飾ってくれ、うれしい。日本シリーズでは(パ・リーグ首位のオリックスとの)関西対決を制してほしい」と話した。同市須磨区の会社員女性(25)は「試合は自宅で家族と見ており、優勝が決まった時には思わず声が出た。序盤は点が取れずもどかしかったが、チャンスをものにする今年の阪神らしさが光った」と興奮冷めやらぬ様子だった。(安藤真子)