仮設住宅で知り合った井田幸長さん(左)と加賀竹美さん。ボランティアが製作したベンチに腰かけ、世間話を交わす=石川県七尾市中島町(撮影・長嶺麻子)
仮設住宅で知り合った井田幸長さん(左)と加賀竹美さん。ボランティアが製作したベンチに腰かけ、世間話を交わす=石川県七尾市中島町(撮影・長嶺麻子)

 能登半島地震の発生から半年がたった被災地では、避難先から応急仮設住宅への入居が進む。安堵(あんど)感の一方で、めまぐるしい生活環境の変化に疲弊する高齢者も少なくない。29年前の阪神・淡路大震災で重要性が指摘された住民のコミュニティーづくりも課題で、入居者同士の交流や見守りによって独居死(孤独死)を防ごうと模索が続く。(名倉あかり)