ベラルーシの首都ミンスクの裁判所に出廷した人権活動家のビャリャツキ氏=2011年11月(AP=共同)
 ベラルーシの首都ミンスクの裁判所に出廷した人権活動家のビャリャツキ氏=2011年11月(AP=共同)

 【モスクワ共同】ロイター通信は13日、ベラルーシのルカシェンコ大統領が、拘束していたノーベル平和賞受賞者の人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏や元日本語教師、中西雅敏氏らを恩赦、釈放したと伝えた。米国の制裁解除の見返りという。

 ロシアメディアによると、恩赦されたのは外国籍の反政府活動家ら計123人。

 ビャリャツキ氏は自身が創設した人権団体「ビャスナ(春)」の代表で、2022年にノーベル平和賞を受賞。野党を弾圧するルカシェンコ氏の強権支配を批判し続け、21年7月に拘束された。

 中西氏は、ベラルーシ南東部ゴメリ州にある地元国立大付属の教育機関で日本語教師として働いていた。ベラルーシ・ウクライナ国境地帯の写真を6年間で9千枚以上撮影し、日本に送ったなどとして24年7月に拘束された。18~24年にスパイ活動をしたとして25年3月に懲役刑判決を受けた。