ギャンブルの資金欲しさに上司の机から3万円を盗むなどしたとして、兵庫県警は26日、神戸市内の警察署で地域部門に勤務する男性巡査(26)を停職1カ月の懲戒処分とし、窃盗などの疑いで書類送検した。巡査は同日、依願退職した。
県警によると、巡査は5月23日午後6時45分から同7時ごろ、勤務する警察署に窃盗目的で侵入し、上司の30代男性警部補の事務机から現金3万円を盗んだとされる。巡査が母親に打ち明けて発覚した。
巡査は競馬や競輪などに熱中し、金融機関や家族、同僚らから約1550万円の借金があった。今年4月、無断で警備員などの副業をし、ギャンブルなどに使っていることが明らかになり、母親らの依頼で巡査の現金やカードなどを警部補に管理してもらっていたという。
巡査は競輪の車券を購入するために現金を盗んだと説明。「(警部補には)お世話になっていたのに裏切ってしまい本当に申し訳ない」と話しているという。
県警は26日、事件関係者の18歳未満の少女とみだらな行為をしたとして、神戸市内の警察署で地域部門に勤務する男性巡査(24)を停職6カ月とする処分も発表。巡査と少女が連絡先を交換したことを把握していた上司の30代男性警部補も所属長注意処分とした。