報道陣の取材に応じる自民党県議団の谷口俊介幹事長=兵庫県庁
報道陣の取材に応じる自民党県議団の谷口俊介幹事長=兵庫県庁

 兵庫県の告発文書問題の情報漏えいを巡り、斎藤元彦知事が再提出した自身らの給与を削減する改正条例案について、県議会最大会派の自民党は9日、結論を出さず、継続審議とする方針を固めた。当初は賛成の意向だったが、知事が報道陣の取材に「(当初案と)内容は変わらない。技術的な修正を行った」と繰り返し発言したことに多数の議員が反発し、最終的に継続審議を決めた。

 改正条例案は10日の県議会総務常任委員会で審議される。6月以降、平行線の続いた議論は歩み寄るかにみえたが、先行きは再び不透明になった。