政府は11日から、ガソリン価格を抑える補助金を1リットル当たり5円10銭増やし、25円10銭とする。補助額はガソリン税の暫定税率と同額になる。31日に予定される税率廃止で価格が急変動する事態を避けるため、補助金を徐々に増やす移行措置が事実上、完了。暫定税率の導入から半世紀を経て、廃止に向けた準備が整う。
補助金は石油元売り各社に支給され、店頭価格への反映には数日~1週間程度かかる。ガソリンの全国平均価格は4年2カ月ぶりの安値水準まで下落しているが、年末にかけて家計の負担はさらに和らぎそうだ。
移行措置は、補助金を2週間ごとに増額し、店頭価格をゆるやかに下げる仕組み。11月上旬に1リットル当たり10円だった補助額は、13、27日にそれぞれ5円ずつ増えた。急な値下がりでガソリンスタンドが混乱しないようにする狙いがある。暫定税率廃止と同時に補助金を終了し、廃止前後で店頭価格はほとんど変わらない見通し。
経済産業省が12月10日発表した8日時点のレギュラーガソリン1リットルの全国平均価格は163円70銭だった。
























