【北京共同】トランプ米大統領が対中輸出を認める方針を示した米半導体大手エヌビディアの人工知能(AI)向け先端半導体「H200」に関し、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は9日、中国が自国企業の使用に一定の制限を設ける方向で検討していると報じた。半導体の国産化を推進する狙いとみられる。

 H200の購入を希望する企業は中国当局への申請手続きの中で、国内製の半導体では代替できない理由について説明が求められる見通し。

 中国は米側の輸出規制を踏まえ、先端半導体の自給体制を整えてきた。規制緩和は中国側にもプラスとなる一方、過度な流入は追い上げの妨げになるため避けたいとの思惑もある。