前財務省財務官で内閣官房参与の神田真人氏(59)が、神戸市顧問に就任することが29日、関係者への取材で分かった。神田氏は7月まで同省の国際部門トップとして、歴史的な円安の進行を受けた円買いドル売りの為替介入を主導した。
市顧問は非常勤の特別職。神田氏には、同市が取り組むグローバル都市経済戦略への助言が期待される。
神田氏は兵庫県出身。灘中・灘高を経て東京大へ進学し、1987年に旧大蔵省に入省した。総括審議官や国際局長などを歴任し、2021年から財務官を務めた。市顧問には過去に、元岩手県知事で総務相も務めた増田寛也氏が就いている。
また、前総務省国際戦略局長=7月に退任=で同省参与の田原康生氏が同市参与に就く。同市のデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の助言を行う見通し。
2人の任期は9月1日から26年3月末まで。(金 旻革)