兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤元彦知事らを告発した文書について検証する県議会調査特別委員会(百条委員会)の第7回会合が5日朝、始まった。午後には県幹部ら5人に対する証人尋問を予定していたが、井ノ本知明前総務部長=総務部付、病気療養中=が体調不良と安全面への懸念のためとして欠席する。
百条委は5、6日の両日、県が元県民局長の男性を公益通報の保護対象とせず懲戒処分した経緯や、斎藤知事の贈答品受領疑惑について調べる。
5日午前は参考人として、公益通報者保護制度に詳しい元朝日新聞記者の奥山俊宏・上智大教授を招致。県が公益通報調査の結果を待たずに男性を懲戒処分したことなどについて見解を問う。
午後の証人尋問では、県の内部調査に協力した特別弁護士藤原正廣氏と原田剛治産業労働部長が公開、企業関係者、県の一般職員が非公開で証言する。