特定抗争指定暴力団神戸山口組(兵庫県稲美町中村)の暴力団対策法に基づく指定の再指定に向け、兵庫県公安委員会は23日、同組から意見を聴く機会を設けた。指定手続きの一環で、同組側は欠席した。県公安委は、県警が事件捜査や調査で集めた資料などを基に4回目となる指定の準備を進める方針。
神戸山口組は2016年4月に「指定暴力団」に指定された。効力は3年間で、今年4月に3回目の期限を迎える。指定によって、不当要求の中止命令などを出せるほか、規制がより厳しい「特定抗争指定暴力団」の指定にも影響する。
指定は法律の規制が強まるため、組側が意見を述べる機会を設け、正当な理由なく欠席した場合は、意見聴取がなくても手続きを進めることができる。県警によると、同組側はこれまでいずれも欠席している。
県警や警察庁によると、同組は15年末時点で全国に約2800人の構成員がいたが、分裂や傘下組織の離脱などが相次ぎ、24年12月10日時点で約120人まで減少している。