暴力団山口組(神戸市灘区)に対し、暴力団対策法に基づく12回目の指定を行うため、兵庫県公安委員会は3日、同組から意見を聴く機会を設けた。神戸市中央区の県警本部に聴取会場を用意したが、同組側は欠席した。県公安委は、県警が収集した資料などを基に準備を進める方針という。
現在の指定期間(3年間)は6月22日が期限。指定により、不当要求の中止命令などが出せ、より規制が厳しい「特定抗争指定暴力団」の指定にも影響する。
指定手続きでは、組側が意見を述べる場を設け、事前に出席を要請。正当な理由なく欠席した場合は、意見聴取ができなくても手続きを進めることができる。
警察庁や県警によると、山口組の全国の組員数は2024年末時点で約3300人。山口組から神戸山口組(兵庫県稲美町)が分裂するなど、14年末の1万300人から減少傾向が続いている。