スノーシューを履いて雪山を進む登山会の参加者。厳寒期ならではの景色を満喫できる=宍粟市千種町
スノーシューを履いて雪山を進む登山会の参加者。厳寒期ならではの景色を満喫できる=宍粟市千種町

 中国山地東端に位置する兵庫県宍粟市北部で、雪の上を歩ける「スノーシュー」を履いて千メートル級の山々に挑む冬山登山会がにぎわいを見せている。非日常の景色の中、山頂を目指すひとときが参加者を魅了している。

 同市には、養父市にもまたがる兵庫最高峰・氷ノ山(1510メートル)や三室山(1358メートル)など千メートル峰が連なる。「宍粟50名山ガイドクラブ」(八木偉行会長)は初心者には難度の高い冬山の魅力に触れてもらおうと、しそう森林王国観光協会と連携し、スノーシューを使う登山会を10年ほど前から続けている。

 今月下旬、宍粟市千種町と鳥取県の境にある天児屋山(1244メートル)を目指すツアーを開催。夏はチシマザサが生い茂るため、山頂に近づけるのは冬だけといい、参加した約25人は頂上からの絶景に歓声を上げた。

 登山会は2月2、16日にも目的地を変えて開催される。参加費2千円、スノーシューレンタル千円。両日とも先着20人。個別ガイドも有料で可能。同協会TEL0790・64・0923

(小林良多)