沿道を埋め尽くすほどの人出の中、三宮と元町の境界線を巡って激戦が繰り広げられた=4日午後、神戸市中央区三宮町2
沿道を埋め尽くすほどの人出の中、三宮と元町の境界線を巡って激戦が繰り広げられた=4日午後、神戸市中央区三宮町2

 神戸の中心的な繁華街「三宮」と「元町」の境界を決める「三宮VS元町 神戸大綱引き大会」が4日、神戸市中央区の三宮中央通りであった。5回対戦して4-1で元町が勝利し、京町筋から西が元町となった。

 神戸青年会議所(JC)が開く「神戸オータムフェスティバル」のイベントとして、有志らでつくる実行委員会が企画。三宮、元町周辺商店街の組合役員や、百貨店店長らが飲み会で話題にしたのをきっかけに、綱引きで境界線を決めることになった。

 この日、三宮125人、元町135人の両チームはそれぞれそろいの軍手を付けて真剣勝負。観衆が見守る中、引き手を入れ替えながら「オーエス」のかけ声を響かせ、元町の勝利が決まると拍手が湧いた。

 結果を受け、実行委は後日、三宮中央通り沿いに「境界」の目印となるタペストリーを設置する。行政区分に変更はなく、市民生活への影響もない。(長沢伸一)