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 兵庫県伊丹健康福祉事務所は18日、伊丹市昆陽北1の就労継続支援B型事業所「ワークランドトライアングル」と弁当店「遊食スタヂオ縁やこら」で製造された弁当を食べた伊丹市と宝塚市の男女計24人が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴え、うち11人からノロウイルスが検出されたと発表した。調理従事者3人からも検出し、同事務所は弁当が原因の食中毒と断定した。

 同事務所によると、15日午後9時半ごろ、伊丹市の福祉事業所から「14日に製造された弁当を食べた職員に症状が出ている」と連絡があった。調査の結果、13、14日に伊丹市内の12事業所の延べ440人が弁当を食べ、5事業所で有症者が確認された。全員快方に向かっているという。

 同事務所は17日、運営する社会福祉法人「いたみトライアングルの会」が許可を取得していなかったとして営業中止を指導。2023年4月に解散したNPO法人から事業譲渡を受ける際、再取得手続きを怠っていたといい、法人側は18日に申請書を提出した。同事務所は許可取得後も施設の清掃・消毒などを行い、安全性が確認されるまで営業再開しないよう指導している。(広畑千春)