同僚の隊員にキスするなどわいせつ行為をしたとして、陸上自衛隊伊丹駐屯地（兵庫県伊丹市緑ケ丘７）は１０日、中部方面システム通信群の２等陸曹（３８）を停職４カ月の懲戒処分にしたと発表した。防衛省が今年１月から処分対象者の性別を発表しないよう運用を改めたことから、同駐屯地は２等陸曹の性別を公表していない。
同駐屯地によると、２等陸曹は２０２２年５月２６日、駐屯地外で同僚隊員の顔に同意を得ずキスし、精神的苦痛を与えた。同９月３日には駐屯地外の屋内で衣服を脱いで下着姿になり、同じ隊員に不快な思いをさせた。
隊員は警察に被害届を出し、２等陸曹は不同意わいせつの疑いで書類送検されたが、不起訴処分になったという。２等陸曹はキスしたことについて「性的欲求が原因でやってしまった」と説明。衣服を脱いだことは「酒を飲んで酩酊しており、詳しく覚えていない」などと話しているという。
同通信群長の山口慎吾１等陸佐は「被害を受けた隊員とご家族に対し大変申し訳ない。このような事案が発生しないよう、さらなる指導を行う」などとコメントを出した。（地道優樹）
