多くの積雪を横目に、期日前投票所に向かう有権者ら=豊岡市中央町
多くの積雪を横目に、期日前投票所に向かう有権者ら=豊岡市中央町

 8日に投開票される衆院選。超短期決戦や「真冬の選挙」は、投票率にどう影響するのか。当日は寒波が予想されるため、兵庫県でも北部を中心に期日前投票者が急増し、6日までの投票者数は前回同時期の1・3倍に増加。投票所入場券発送が遅れたことなどで、7日も各地で列ができた。ただその分、8日の投票者が減る可能性もある。投票率の行方が見通せない中、候補者たちは最終日も訴えに声をからした。(阿部江利、成 将希、広畑千春)

 兵庫県選挙管理委員会によると、県内の6日までの期日前投票者数は81万2297人(前回同時期比17万6770人増)。投票率は18・13%(同4・04ポイント増)で12市町で30%を超えた。

 特に、積雪が予想される但馬地域など県北部や山間部で著しく、前回より香美町は12・37ポイント、新温泉町は11・66ポイント、三田市は同10・82ポイント増えた。

 一方、投票所入場券の到着完了予定が6日までずれ込んだ尼崎市や川西市は1ポイント前後の伸びにとどまる。

 豊岡市では暖かさが戻った3~5日、期日前投票所に有権者が押し寄せ、前回衆院選の1・4~1・9倍の人が投票した。期日前投票を済ませた女性(89)は「こんな冬によう選挙をしなる(する)なあ。つえがないと立っているのもしんどく、住民のことを考えてほしかった」とこぼした。

 8日は再び大雪が予想され、既に投票時間の短縮を決めていた豊岡市に加え、養父、朝来市なども同様の対応に踏み切った。山間部の3カ所で開始時刻を1時間遅らせ午前8時とした宍粟市でも、7日昼過ぎから雪がちらつき始め、団体職員の男性(66)は「雪かきも大変だし、外出をためらってしまう」と話した。

 さらに各市町の選管の頭を悩ませるのが、インフルエンザの再流行だ。県内でも神戸や姫路、明石市などで警報レベルを超え急増している。各市町とも年度末に急な解散総選挙が重なって人繰りに苦心しており、明石市選管は「日に2、3人発熱の連絡がある。他の職員で穴埋めしているが、投開票業務に影響が出ないようなんとか工面するしかない」と危機感を強める。

 同じく2月に行われた1990年衆院選では消費税導入を巡り都市部で投票率が大幅にアップする一方、郡部で低下した。今回も投票率が懸念される中、立候補者は最終日の7日午後8時まで支持を訴えた。