長い夏休みが終わり、学校が再開する8月下旬から9月上旬は、小中高校生の自殺や不登校が増加する傾向にある。「うまく言葉にできなくても大丈夫。つらいことを誰かに相談してみて」。不登校のきょうだいの育児を通して、地域で子どもや高齢者の「居場所」づくりに取り組む神戸市灘区の心理カウンセラー上田杏子さん(45)は、エールを送る。(久保田麻依子)
上田さんが代表を務める同区の「きらきらぼしプレイス」は、全国の居場所運営者が共同で呼びかける夏のキャンペーン「#学校ムリでもここあるよ」の参加団体の一つ。住宅を間借りし、茶話会や交流スペースとして地域に開いている。