力強く舞い踊る毛獅子=14日夜、姫路市大塩町汐咲1、大塩天満宮(撮影・後藤亮平)
力強く舞い踊る毛獅子=14日夜、姫路市大塩町汐咲1、大塩天満宮(撮影・後藤亮平)

 大塩天満宮(姫路市大塩町汐咲1)の秋季例祭は14日、宵宮を迎え、県重要無形民俗文化財の「毛獅子舞」が奉納された。笛と太鼓の音に合わせ、勇壮な毛獅子がたてがみを振り回して見物客を楽しませた。

 毛獅子舞は鎌倉時代から続くとされ、五穀豊穣への感謝や地区の安泰を願って奉納される。野性味あふれる舞が特徴で、姫路市と高砂市に伝わる。

 天候不順のため、鳥居から拝殿まで約100メートルを舞いながら進む「道中舞」は中止されたが、各地区の獅子は、午後6時半ごろ境内に登場。拝殿や能舞台でたてがみを一心不乱に振り回し、たけだけしい姿を披露すると、見物客からは大きな拍手が送られた。

 豊岡市の看護師の男性(34)は「友人が踊るので見に来た。迫力があった」と笑みを浮かべた。

 15日の本宮は午前10時ごろから一ツ物神事、午後2時過ぎから毛獅子舞が奉納される。(斎藤 誉)