住民が育てた菜の花と競演する満開のエドヒガン=川西市水明台1
住民が育てた菜の花と競演する満開のエドヒガン=川西市水明台1

 じっと寒さに耐えていた花芽が、天高く伸びた幹の先で一斉に開き始めた。川西市水明台1、猪名川沿いの斜面にあるサクラの野生種「エドヒガン」の群落では、約320本が満開を迎えた。濃淡のあるピンク色のグラデーションが住宅地に近い山肌を覆っている。

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 エドヒガンは本州や四国、九州に自生する早咲き品種。群生地は特に珍しく、兵庫県レッドデータブックのBランクに指定されている。水明台の斜面はかつて暗い雑木林だったが、住民グループ「渓のサクラを守る会」が2008年から手入れを始め、サクラの成育環境を整えてきた。エドヒガンは当初200本ほどだったが、少しずつ数が増えたという。

 同会の西澤孟治代表(83)は「一本一本に個性がある。温かく優しい色合いを楽しんでほしい」と花を見上げていた。

 開放は4月5日まで。午前9時半~午後3時。無料。駐車場はなく、同会は「路上駐車はトラブルになりかねないので、公共交通を利用してほしい」と呼びかけている。(小林良多)