きらめく水辺で羽を休めるハッチョウトンボ=西宮市内
きらめく水辺で羽を休めるハッチョウトンボ=西宮市内

 六甲山地の一角、西宮市内の山中にある湿地で、日本一小さいトンボと言われる「ハッチョウトンボ」が盛んに飛び交っている。赤い小さな姿が山に夏の到来を告げている。

 ハッチョウトンボの体長は2センチほどで、1円玉と同じぐらいの大きさ。オスの体は赤く、メスは薄い黄色と黒のしま模様をしている。

 目を凝らして水辺をのぞくと、草の先で羽を休めたり、オス同士で縄張り争いをしたりしている様子を垣間見ることができる。

 山地などの湿地に生息するが、長距離移動する飛翔力はなく、森林の拡大による湿地の減少に対応できないことが多い。

 兵庫県内では元来の生息地の多くが消滅したとされ、県版レッドリストは絶滅の恐れが増大し、生息環境の保全が必要な「Bランク」に指定している。

(鈴木雅之)