約30年ぶりに水が流れ出た、岡本太郎さんの彫刻「若い泉」=姫路市夢前町護持
約30年ぶりに水が流れ出た、岡本太郎さんの彫刻「若い泉」=姫路市夢前町護持

 姫路市北部の山あいに広がる住宅地「バーズタウン」に、芸術家・岡本太郎さんの彫刻「若い泉」がある。1974年の町開きに合わせて設置されたモニュメントだ。かつては彫刻の口から水が流れていたが、いつしか故障で止まってしまい、長らく放置されていた。今春、その口から約30年ぶりに水が噴き出した。管理する自治会も町も高齢化が進むが、現役時代の技術や知識を持ち寄り、自分たちで町のシンボルを復活させた。(金 慶順)

 JR姫路駅から北へ車で約30分。鳥のさえずりやカエルの声が響く中で、優しい水音が聞こえる。「若い泉」は、姫路市夢前町護持の県道からバーズタウンへ入った先のロータリー広場にある。丸い顔に両手で頰づえをつき、子どものようにほほ笑む口から、円形の池に向かって勢いよく水が吐き出されている。

 バーズタウン自治会(約300世帯)によると、開発会社がニュータウンとして整備する際、岡本さんに彫刻制作を依頼した。当時は1970年の大阪万博で岡本さんの「太陽の塔」が一世を風靡した4年後。除幕式には岡本さん本人が訪れ、地域は大いに盛り上がったという。