過料2万円に引き上げられた路上喫煙禁止区域を巡回する姫路市の指導監視員ら=1日午前、姫路市本町
過料2万円に引き上げられた路上喫煙禁止区域を巡回する姫路市の指導監視員ら=1日午前、姫路市本町

 兵庫県姫路市は1日、JR姫路駅周辺などの「路上喫煙禁止区域」でルールに従わず路上喫煙した場合の過料を2万円に引き上げる運用を始めた。全国最高額とみられ、加熱式たばこも対象となる。市は看板約40枚を設置し、初日は巡回する指導監視員らがルールを守るよう呼びかけた。

 市は2008年以降、JR姫路駅周辺や大手前通り、姫路城南側に禁止区域を設け、過料千円とした。ただ、近年は吸い殻のポイ捨てが増え、周辺の店舗から失火を不安視する声が寄せられたため引き上げを決めた。

 過料千円の時は路上喫煙を見つけた時点で徴収していたが、今回は喫煙中止の勧告や命令に従わない場合に取り立てる。禁止区域を一部拡大し、今年4月には姫路駅北東に公衆喫煙所を設置した。「徴収が目的ではなく、防止が目的」と市美化業務課の川上将平課長(53)は話す。

 3月に条例改正案が可決されてからすでに効果は大きく、4~5月に区域内の4カ所に捨てられた吸い殻の数は313本で、前年同月比で半分以下に減ったという。公衆喫煙所は1日平均230人ほどの利用がある。

 兵庫県内の主な自治体では西宮、芦屋、三田市が「過料5万円以下」と条例で定めているが、実際の過料は千~2千円で運用している。神戸、尼崎市などは過料を千円としている。

 公衆喫煙所を利用した姫路市の米谷剛さん(55)は「町のあちこちにポイ捨ての吸い殻があったので、過料2万円になるのはいいこと。吸いたくなった時に困るので、私もなるべく禁止区域は歩かない」と受け止めた。(小谷千穂)