モリアオガエルの生態について説明する指導員の話に耳を傾ける児童たち。保護者も一緒に学ぶ=丹波篠山市川原、県立ささやまの森公園
モリアオガエルの生態について説明する指導員の話に耳を傾ける児童たち。保護者も一緒に学ぶ=丹波篠山市川原、県立ささやまの森公園

 授業参観日だけでなく、普段から保護者が授業に参加する取り組みを続けている小学校がある。丹波篠山市立多紀小学校(同市草ノ上)。2022年、新型コロナ禍を機にPTAが主体となって始め、土日に実施していた「親子活動」に代わる取り組みとして定着している。地域の人が講師を担い、学校や家庭、地域が連携して子どもの成長を見守る手法は教員の働き方改革にも一役買っている。独自の取り組みの現場を取材した。(浮田志保)

 「ここにオオムラサキの幼虫がいるから、お母さんやお父さんと一緒に見てみよう」

 6月初旬、県立ささやまの森公園(同市川原)に1年生11人と保護者が集まった。生活科の授業で、講師を務めたのは同園職員の長井吉弘さん(55)。子どもたちは長井さんに教わりながら、園内を歩くサワガニを探したり、池にせり出した木々に産み付けられたモリアオガエルの卵を観察したりした。