西宮-茨城 第3クオーター、果敢にリバウンドに挑む西宮の劉(手前左)と福田(同右)=撮影・長嶺麻子
西宮-茨城 第3クオーター、果敢にリバウンドに挑む西宮の劉(手前左)と福田(同右)=撮影・長嶺麻子

■西宮85-49茨城      

(6日・加古川市立総合体育館ほか=8試合)

 西地区首位の西宮は85-49と今季最少失点で茨城に圧勝し、更新中のクラブ連勝記録を「14」に伸ばした。通算29勝15敗。茨城は東地区3位に後退。

 西宮は、前の試合でアンスポーツマンライク(スポーツマンらしくない)ファウルを2度重ねたジョーンズが欠場したが、アジア特別枠の劉ら全選手が出場してカバー。前半22失点と堅守を貫きつつ、福田がスリーポイントを4本決めるなどしてリードを広げた。

■ゴール下、劉が奮闘

 1月に始まった西宮の連勝は、3月に入ってもやむ気配はない。勝率で上回る難敵茨城に対し、今季最少失点を記録しての14連勝。「守備職人」のフォワード福田は「失点を49点に抑えられたのは、チーム全員で守れたということ。できすぎ」と表情を和らげた。

 点取り屋、ジョーンズの欠場が不安材料だったが「その分、全選手が5~10%、いいプレーを目指した」とフィッシャー・ヘッドコーチは語る。

 普段、出番の少ない202センチの劉は「めっちゃアタックしてくる相手を止める」と体を張ってゴール下を守った。第2クオーターにはドライブからの得点で盛り上げ、観客席で見守るジョーンズも立ち上がって拍手。3点シュートの成功率でも茨城の4・8%に対し、西宮は福田の4本などで57・9%と圧倒した。

 リバウンドでは、相手の締め出しを徹底する。敵のスクリーンプレーには、マークする相手を味方同士で素早く交換して対応。「以前よりチームディフェンスがうまくでき、テンションを上げてプレーできている」と劉も感じている。西地区首位をひた走る西宮は、7日も茨城の反撃に屈しない。(藤村有希子)