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防衛戦に向けて練習に励む野中悠樹選手(撮影・風斗雅博)
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防衛戦に向けて練習に励む野中悠樹選手(撮影・風斗雅博)

 世界ボクシング機構(WBO)アジア・パシフィック・ミドル級王者の野中悠樹選手(43)=渥美、兵庫県尼崎市在住=が23日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で2度目の防衛戦に臨む。43歳のチャンピオンは、日本ボクシングコミッション(JBC)公認タイトルで国内男子史上最年長だ。不惑を越えても追い続ける夢とは。(伊丹昭史)

 少年期、人気全盛のボクシングに憧れた。19歳でバイクの単独事故を起こし、一時ほぼ寝たきりの状態に。一度は死んだ身と思って「やりたいことをやろう」とジムに入った。

 通算成績は34勝10敗3分。浮き沈みが激しいボクシング人生を歩む。日本ランキング入りの近道となる新人王戦は3度敗退。その後、地道にキャリアを積み、30歳で日本王座をつかむと、すぐに東洋太平洋のベルトを取った。しかし、続くダブルタイトル戦に敗れて陥落。私生活では離婚も経験した。

 「次は世界タイトルマッチ初挑戦」と目標を切り替え、再起戦で世界ランカーを破り、36歳で日本王者に返り咲いて連続防衛。39歳のとき、ようやく世界4団体で世界戦に挑む条件となる上位ランク(15位以内)に名を連ねた。

 だが、肝心のタイトルマッチ挑戦を懸けた試合に連敗し、上位ランクから漏れてしまう。それでも引退せず、階級を一つ上げて41歳で現在の王座を奪取した。

   ☆   ☆

 年齢とともに、疲労が回復しにくくなった。体の変化は感じている。栄養学を学び、積極的に休養日を設けるようになった。代わりにロードワークの距離や筋力トレーニングの負荷を上げ、体力維持に工夫を凝らす。

 そうまでして続ける大きな理由は、ボクシングが純粋に楽しいと思えるから。

 「上達が楽しい。今もこんなテクニックがあるんやと発見できる」。実績への自負もある。30代後半になっても、世界戦挑戦の話はあった。環境が整わず実現しなかったが、世界タイトルを現実的なものとして感じてきた。「感覚的にもまだやれる。ここで諦められない」と話す。

   ☆   ☆

 今回の防衛戦は負けられない一戦だ。長年コンビを組む桂伸二トレーナー(49)によると、防衛を重ねれば世界上位ランク復帰の可能性がある。逆に敗れて無冠となれば「振り出し近くに戻ってしまう」。

 挑戦者の越川孝紀選手(一力)は、アマチュア経験も豊富な30歳だ。防衛戦は当初の6月6日からコロナ禍で延期され、1年10カ月ぶりの実戦になるが、野中選手は「世界上位ランク復帰に向け、内容も問われる。倒す気持ちを前に出す」と闘志を燃やす。

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