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けがと闘う日々を乗り越え、重量挙げで3大会連続の五輪に挑む女子55キロ級の八木かなえ=2020年12月11日、新潟県津南町、ニュー・グリーンピア津南体育館(日本ウエイトリフティング協会提供)
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けがと闘う日々を乗り越え、重量挙げで3大会連続の五輪に挑む女子55キロ級の八木かなえ=2020年12月11日、新潟県津南町、ニュー・グリーンピア津南体育館(日本ウエイトリフティング協会提供)

 東京五輪で26日に行われる重量挙げ女子55キロ級に、八木かなえ(ALSOK、須磨友が丘高出身)が登場する。試技が成功した時に見せる笑顔がトレードマークの29歳も、前回のリオデジャネイロ五輪後はけがの痛みと闘い、表情を曇らせた日もあった。やっとの思いで迎えた3度目の大舞台。「1キロでも重い重量、一つでもいい順位を」と力を尽くす。(金山成美)

 神戸市西区出身。高校で競技を始め、わずか4年後の2012年ロンドン大会で五輪初出場を果たした。

 「いろんなことを経験、吸収しよう」と心弾ませて臨んだ結果は12位。16年のリオでは「前回の経験を生かす」と勝負し、6位に入賞した。

 だが、そこからの道のりは険しかった。階級区分が変わり、従来の53キロ級の代わりに49キロ級か55キロ級かを選択する必要に迫られた。

 「楽しく伸び伸びとやるには、体重を増やして記録を伸ばしていく方がいい」と考え、19年春のアジア選手権後に上の階級を選択。世界のライバルは、58キロ級から階級を下げてきた力自慢が多く、戦いは厳しさを増した。

 20歳ごろから悩まされていた腰痛に加え、20代後半になると膝や肩の節々に痛みを感じるようになった。調子が上向いていた昨年、新型コロナウイルス禍で五輪の延期が決まった。

 年齢が上がるにつれて「体力的にきつく、けがは治りにくく、筋力もつきにくくなっている」と実感していた。それだけに「この1年は本当に大きい。張り詰めていた糸が切れたみたいになった」と落ち込んだ。

 それでも「東京五輪を目指す気持ち自体はぶれなかった」。前を向き、延期された1年を理想を追求する期間と捉えた。1ミリ違うだけで感覚が変わる手や脚の幅、フォーム、力の入れ方、バーベルの軌道、タイミング-。試行錯誤し、「奥深くて楽しいな」と重量挙げの魅力を再確認できた。

 よく母校で練習し、「高校生が楽しそうに挙げているのを見て、初心に戻ることができる。周りに恵まれたから頑張ってこられた」と感謝する。

 「最後は自分との闘い。納得のできる試合をしたい」。14年の競技人生の集大成を「TOKYO」で表現する。

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