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東京五輪の柔道で金メダルを目指す(左から)阿部詩、森和輝さん、片倉弘貴さん、阿部一二三=2020年2月、ドイツ・デュッセルドルフ(近畿医療専門学校提供)
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東京五輪の柔道で金メダルを目指す(左から)阿部詩、森和輝さん、片倉弘貴さん、阿部一二三=2020年2月、ドイツ・デュッセルドルフ(近畿医療専門学校提供)

 25日に行われる東京五輪の柔道男子66キロ級と女子52キロ級に、阿部一二三(23)=パーク24、神港学園高出身=と妹の阿部詩(21)=日本体育大、夙川高出身=がそろって登場する。共に世界選手権2連覇の実績を持つ神戸出身の兄妹は、同時金メダルを期待される大会の顔。「投げられ役」として支えてきた練習パートナーが、2人に通じる強さの理由を語った。

 「きついとき、しんどいときに、詩が自分に負けているのを見たことがない」。練習相手を務める森和輝さん(23)=近畿医療専門学校=は、若きエースの「鋼の意志」にうなる。

 森さんは日体大時代に一二三と同級生だった縁で、詩とも親しくなり、体格が似ていることから組み合う「相棒」となった。

 詩の稽古は、質も量も桁違いといい、「けがをしないように止めるのが難しい」と森さんは語る。自由に技をかけ合う「乱取り」では、階級が上の相手とも互角に競り合い、基準の4分間が終わっても決着するまで手を離さない。投げられても「もう一回、お願いします」と頭を下げる。「本当に負けず嫌いです」

 勝利への執念は、兄の一二三にも宿っている。「相手を投げるまで組み続ける」と話すのは、日体大時代の同期で練習相手の片倉弘貴さん(23)=パーク24。納得できずに、乱取りに15回連続で挑んだこともあるといい、「休みの日もトレーニングしている」と妥協しない姿勢に感服する。

 それは畳を離れても変わらず、息抜きのゲームでも、負けると「もう一回」と食い下がってくるというから筋金入りだ。

 今や世界中から研究される一二三だが、新境地も見せている。代名詞の豪快な担ぎ技に加え、「それ以外の技が試合で出てきている」と片倉さん。今春、新型コロナウイルス禍で1年ぶりの国際大会となったトルコでの試合では、担がれないように腰を引く相手に対し、足技を繰り出して一本勝ちし、頂点を譲らなかった。

 コロナ下の異例の五輪だが、兄妹は強い思いでつながっている。詩が「攻めて攻めて、一本を取りにいく。これが阿部詩、という柔道を見せて一番輝きたい」と言えば、一二三は「僕も詩も、自分の力を100パーセント発揮するだけ。兄妹優勝は絶対にできる」。夢をかなえる舞台の幕が開く。(永見将人、藤村有希子)

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