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陸上女子5000メートル予選で力走する田中希実=7月30日、国立競技場
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陸上女子5000メートル予選で力走する田中希実=7月30日、国立競技場

 陸上の田中希実(豊田自動織機TC、西脇工高出身)が2日、日本人で初出場となる女子1500メートルの予選に臨む。800メートルから1万メートルまでこなすマルチランナーだが、「一番好きな種目」が1500メートル。速さと強さを兼ね備えた海外勢とのレースに、21歳は「挑戦者の気持ちでぶつかっていきたい」と話す。

 田中は2020年8月、1500メートルで4分5秒27の日本記録を樹立した。同じ兵庫県小野市出身の先輩で「人として尊敬している」と慕う小林祐梨子さん(32)が持っていた記録を14年ぶりに更新。五輪イヤーの今年7月には、さらに4分4秒08までタイムを縮めた。

 最もこだわってきた1500メートルの魅力を「格闘技みたい。選手とぶつかり合いながら、レース戦略や一瞬の判断が必要になる。なかなか思うようにいかないから」と表現する。難しいと感じるからこそ挑む価値を見いだしてきた。

 日本選手権は高校2年の16年に2位になり、ようやく頂点にたどりついたのは20年秋だった。

 「これが理想」と感じた試合がある。中学3年だった14年の全国中学校体育大会決勝。ロングスパートを決めて優勝し、フィニッシュ後はあおむけに倒れてしばらく動けなかった。「やり切った」と強く印象に残る。

 世界を見渡すと、4分を切るタイムで走る強豪がずらりと並ぶ。高いレベルの中で「ワクワクできたら」。心を弾ませ、スタートラインに立つ。(金山成美)

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