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 多様性と調和。パラリンピックの車いすラグビーが大会理念を最も体現しているかもしれない。25日夜、日本が53-51でフランスを退けた試合を取材して実感した。

 まずは性別。男女混合の競技で、日本は神戸市須磨区出身の倉橋香衣(商船三井)がメンバー入り。激しいタックルの応酬が魅力だが「ルールだから当然」と語っていた通り、気後れすることなくぶつかっていた。

 個々の動きにも特長があった。

 障害の程度による持ち点制で、倉橋は最も重い0.5点。握力が全くなく、携帯電話などはストラップに指を引っかけて取ることからも、スピードが劣る。先回りして相手の動きを止めるなど攻守に貢献する一方、障害が軽い選手は軽快に抜け出し、ロングパスも軽々と通して得点を奪った。

 それぞれが残された運動能力を理解し、できるプレーに徹する。その姿が一つになることでチームとして機能する。

 「違いは強みであって弱さではない」。国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長が、開会式で力強く述べたメッセージが日仏の激闘を通じて、より心に響いた。(有島弘記)

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