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Vリーグ開幕に向け調整する久光の石井優希=神戸市西区の久光体育館
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Vリーグ開幕に向け調整する久光の石井優希=神戸市西区の久光体育館

 バレーボールのVリーグ開幕を15日に控え、女子日本代表として2大会連続五輪に出場した久光(練習拠点・神戸市)のアウトサイドヒッター石井優希(30)が危機感を募らせている。「バレーの魅力を、自分たちが見せなければ」。背景には、1996年アトランタ五輪以来となる1次リーグ敗退に終わった、東京五輪の悔いがあった。

 2016年リオデジャネイロ五輪は5位。石井は「気持ちも弱いまま終わってしまったからこそ、もう一度出たい」と、今夏の東京五輪に懸けていた。ここ2年は結果を残せていなかったが「苦しんでここまで来たからにはやり切ろう」と覚悟。今季の日本代表合宿に呼ばれると、中田久美監督に「控えでもどんな役割でも徹し、チームに貢献する」と伝えた。

 代表は12人の少数精鋭で「責任はより大きくなる」。五輪初戦でエース古賀紗理那(NEC)が負傷し、「自分がやらないと」とコートに立ったが、結果は1勝4敗。「今の自分のベストのプレーをやり切ったが、個人としてもチームとしても残念な結果に終わった」と力不足を痛感した。

 大型化の進むライバルに取り残され、日本は世界で苦戦が続く。代表期間中を振り返り「もっとうまくなるにはどうすればいいのか。メンタル面で苦しく、自然と涙が出て、一人のアスリートとして悩んでいた」と打ち明ける。

 五輪後、約1カ月休養し「もう一回頑張ろう」と思えた。久光で日本人最年長の一人となった今季、「代表も経験し、(手本を)見せなければいけない立場。自分自身も挑戦しながらチームに還元し、若い選手のいい部分を引き出したい」と思い描く。

 強い日本を復活させるためにも、土台となる国内リーグの活性化は不可欠だ。3季ぶりの王座奪還へ、「久光は常に世界を見ている。先頭に立ってバレー界を盛り上げたい」と強く意識する。(金山成美)

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