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24日の広島戦で24号3ランを放ち、歓喜の表情で生還する阪神・佐藤輝=マツダスタジアム
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24日の広島戦で24号3ランを放ち、歓喜の表情で生還する阪神・佐藤輝=マツダスタジアム
10月5日のDeNA戦で適時打を放ち、笑顔の阪神・佐藤輝=横浜スタジアム
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10月5日のDeNA戦で適時打を放ち、笑顔の阪神・佐藤輝=横浜スタジアム

 プロ野球阪神は26日、レギュラーシーズン最終戦(対中日)を落とし、16年ぶりのリーグ優勝を逃したが、大卒ルーキー佐藤輝明外野手(仁川高-近大出、兵庫県西宮市出身)の存在感は際立っていた。後半戦こそ不振に苦しんだが、球団の新人記録を塗り替える24本塁打をマーク。各球場でアーチを掛けた後、球団広報を通じて残したコメントをたどりながら、その活躍を振り返る。

 4月9日、ファンの度肝を抜く一発が横浜スタジアムで生まれた。右中間の場外まで運んだ3号ソロだ。

 「打ったのはカットボール。少し高めにきた甘いボールをしっかり捉えることができました。試合前に矢野監督と井上ヘッドに指導いただいたおかげです。少し修正して自分のスイングができました」

 4月15日の甲子園では賞金をゲットした。5号2ランをバックスクリーンに打ち込み、「DAZNバックスクリーンホームラン賞」の100万円を獲得した。

 「打ったのはストレート。少し詰まりましたが、しっかり振り切ることができたので入ってくれたと思います」

 4月25日、甲子園のライトスタンドに放った6号2ランは、左打者を悩ませる浜風を念頭に“名言”を残した。

 「打ったのはカーブ。打った感触は良かったですし、今日は風と仲良くなれました」

 4番デビューとなった5月2日の広島戦では、8号満塁ホームラン。すぐに結果を残した。

 「打ったのはチェンジアップ。前の打席で打ち取られた後に、ジェリー(サンズ)がアドバイスをしてくれて、そのアドバイスを生かして前で拾うことができました」

 1試合3発の離れ業を演じたこともあった。5月28日の西武との交流戦。新人では長嶋茂雄氏(巨人)以来、63年ぶりの快挙だった。1本目の11号ソロの後には「もっと点を」と爆発を予告(?)していた。

 「打ったのはフォーク。早めに追い込まれてしまったので、回の先頭でしたし、粘って食らいついていった結果、ホームランになって良かったです。先制することができたので、もっと点を取っていけるように頑張ります」

 6月12日は楽天生命パーク宮城で楽天と対戦し、宮城県在住の祖父母に16号ソロをささげた。しかも打った相手は球界の至宝、田中将大(兵庫県伊丹市出身)だった。

 「打ったのはスライダー。球場に見に来てくれたおじいちゃんおばあちゃんの前でホームランを打つことができて良かったです。日本を代表する田中投手から打てたことも素直にうれしいです」

 7月7日には早くも20号2ランを放ち、2リーグ制以降、新人の左打者では高橋由伸氏(巨人)の最多記録を抜き、阪神ベンチが新たに始めた特製メダルを初めて首に掛けた。

 「打ったのはフォーク。早い回で同点に追いつくことができて良かったです。ようやく自分もメダルを付けることができてうれしいです」

 東京五輪明けの8月17日には21号ソロに続き、22号ソロも放った。2打席連続アーチで球団新人記録を保持していた田淵幸一氏に並んだ。

 「打ったのはストレート。しっかり自分のスイングができたので、ホームランになってくれて良かったですし、勝ち越しできて良かったです。田淵さんという偉大な方の記録に並ぶことができたことはすごく光栄ですし、素直にうれしいです」

 2日後の8月19日には23号ソロ。球団の新人最多記録を樹立したが、ここからノーアーチが続いた。

 無安打も続き、9月10日に登録を抹消。同23日に1軍復帰したが、快音が生まれず、同29日に54打席連続無安打となり、2リーグ制となった1950年以降、両リーグ野手のワースト記録を更新した。従来は1993年のトーベ(オリックス)だった。

 長いトンネルの脱出は10月5日の横浜戦。60打席ぶりにヒットを放った。

 「打ったのはカットボール。使ってもらっている中でチームに全然貢献できていなかったので、久しぶりにタイムリーを打つことができて、チームに貢献する一本を打つことができて良かったです。これからもっともっと打てるように頑張ります」

 そして久々のホームランは優勝争いの佳境を迎えた10月24日の広島戦。実に66日ぶりの一発は先制の24号3ランとなり、チームに貴重な勝利をもたらした。

 「打ったのはストレート。絶対に負けられない試合で、つないでチャンスの場面をつくってもらったので、最高のバッティングができて良かったです。チーム全員でしっかり勝ち切れるように頑張ります」

          ◇

 阪神は11月6日から本拠地甲子園に宿敵巨人を迎え、クライマックスシリーズのファーストステージを戦う。ヤクルトが待つファイナルステージ進出に向け、佐藤輝明外野手の打棒爆発を願ってやまない。(有島弘記)

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