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ヴィクトリーナ姫路のオーナーを退任し、バレーボール女子日本代表監督に復帰が決まった真鍋政義氏=姫路市内
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ヴィクトリーナ姫路のオーナーを退任し、バレーボール女子日本代表監督に復帰が決まった真鍋政義氏=姫路市内

 2024年パリ五輪に向け、バレーボール女子日本代表監督に今秋、兵庫県姫路市出身の真鍋政義氏(58)の復帰が決まった。この5年は故郷の女子プロチーム、ヴィクトリーナ姫路のオーナーなどを務め、「日本でバレーボールを実力、人気とも一番のスポーツにしたい」との思いを一層、強くした。戦いの場に戻る前に、フロントとして奔走した歳月を振り返った。(金山成美)

 真鍋さんは1988年のソウル五輪をはじめ数々の国際大会に出場し、日本を代表するセッターとして活躍。2005年に現役引退後は、久光製薬(現久光、練習拠点・神戸市)で監督を務め、08年から女子日本代表監督に就任。12年ロンドン五輪では銅メダル獲得に導いた。

 5位だった16年リオデジャネイロ五輪後、発足したばかりのヴィクトリーナ姫路でゼネラルマネジャー(GM)に就いた。実業団もプロも経験したからこそ「アマは自分が喜び、プロは人に喜んでいただく。意識が違う」と力説。「世界は指導者も選手もプロ。日本が世界三大大会でもう一度表彰台に上がるためには、少なくとも世界と同じ土俵に立たなければいけない」と、日本バレー界の改革に挑んだ。

 「姫路から世界へ」をスローガンに、初代監督の元日本代表セッター竹下佳江氏(43)との師弟コンビで強化を図った。Vリーグ参入初年度の18~19年シーズンに2部(V2)で優勝。翌シーズンから1部(V1)で戦っており、「年々レベルアップしている。トップグループに入れるように」と期待する。

 19年4月からはオーナーとなり、「プロチームは財政が一番。バレー界のためにも、経営は絶対成功しないといけない」と意識した。5年間、スポンサーや後援会回りに尽力。3年目には黒字を達成し、「思っていたより早かった。バレー人口が多く、熱い地域。地元で立ち上げてよかった」と手応えを得た。19年には播磨地域8市8町の首長による応援会も結成され、他にも活動や応援の輪は広がっている。

 代表監督への再登板を決意したのは、「万が一パリ五輪に出られなかったら、女子バレーがマイナースポーツになってしまう」という危機感から。五輪予選まで1年3、4カ月と時間がないが、「私でよければ、人生を懸けるぐらいの覚悟で」と全力を尽くす。

 近年は冬場に1カ月以上、ブラジルやイタリアなど世界各国を巡り、戦術やクラブ経営、ファンクラブのあり方、盛り上げ方などを学んだ。東京五輪の男子を例に「フランスは(世界の中で)平均身長が真ん中ぐらいで金メダル、アルゼンチンは12チーム中身長11番目で銅メダルを取った。そこにヒントが大いにある」と思いを巡らせる。

 求める選手像は「世界で通用し、勝負強いこと」といい、「バレー関係者のオールジャパン体制でやっていく」と強調する。そのためにも、まずは現状把握を優先。具体的な目標を口にするのは、その後だ。現場の経験に経営者の視点をプラスし、日本を高みへ導く気構えだ。

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